韓国大統領選に関する事件簿
投票をめぐる混乱の舞台裏
2025年6月3日、韓国全土で注目が集まる第21代大統領選挙が実施され、投票所ではさまざまな問題が浮き彫りになりました。特に、京畿南部地域の投票所では、投票用紙の損壊や重複投票をめぐる通報が相次ぎ、これらの問題は社会的に大きな波紋を呼んでいます。
投票所での混乱と警察対応
京畿南部警察庁は大統領選挙当日、早朝5時から午後5時の間に合計146件の通報を受け付けたと発表しました。その内訳としては、投票妨害による混乱が31件、投票用紙に関する問題が11件、選挙ポスターの破損が11件、さらに投票所内での撮影が5件、交通不便が3件、その他85件という状況でした。
特に注目されたのは、午後2時38分に水原市の権善区にある投票所からの通報で、「養老院からバスで団体投票に来た」という内容でした。この件について、中央選挙管理委員会は、投票終了後に事実確認を行い、違法行為が確認された場合には警察に捜査を依頼するとのことです。
投票用紙をめぐるトラブル
投票日の午前7時、利川市のある投票所では、投票者が記入ミスを理由に投票用紙の交換を求めたものの、選挙管理者から拒否されたため、怒りで投票用紙を破るという事件も発生しました。
また、午後1時35分に養平郡の投票所では、投票者が候補者名を見えるように投票用紙を逆に折り込んで投票箱に入れようとし、選挙管理者から「無効票として処理される」となだめられたことに激昂し、混乱が拡大しました。この女性は最終的に現行犯で逮捕されました。
世代間隔てない民主主義の挑戦
さらに、正午近くには、車椅子の105歳の老人が一般の立会人と共に投票ブースに入るという例もあり、投票管理者は即座にこの投票を無効にしました。このような事態もあって、同名異人や他者の署名欄への署名など、重複投票を疑わせる通報が続きました。
これら一連の混乱は韓国社会における民主主義の根幹を再検証する機会であり、今後の選挙プロセスへの改善と改革の必要性を訴える声が高まっています。
これからも投票所での模範的な行動が求められ、選挙制度への理解と信頼を取り戻す努力が続けられることが期待されます。
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